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仁愛の精神のもと“考える医療”を目指して

療法人仁愛会(平成15年、ジャパンメディカルアライアンスに改称)により昭和58年(1983年)に海老名総合病院が開設されました。
海老名・座間・綾瀬市を含む県央地域には公的病院がありません。
当院は民間病院として、県央地域の急性期疾患の診療を20年以上に亘って担当してきましたが、平成19年2月に隣接する同法人の東日本循環器病院との診療機能を見直し、海老名総合病院に急性期医療機能を集約しました。
機能再編後、当院は理念を新たに「仁愛の精神のもとに、皆さまと共に考える医療をめざします」とし、患者さん・家族と職員が一体になったチーム医療を目指して日々活発な活動を続けています。
近年の医師不足の影響は当院にもありますが、幸い関連する多くの大学からの支援もあり、循環器や糖尿病を中心とする成人病疾患、各種悪性腫瘍、小児および周産期医療、そして、救急医療に力を入れています。
人工関節・リウマチ、糖尿病、循環器、マタニティーの各センターでは圏外からの患者さんも多く診療しています。
臨床の他、教育にも力を入れています。
臨床研修指定病院として初期臨床研修医12名、後期研修医3名、歯科臨床研修医1名がそれぞれ元気に研修中です。
指導医陣も豊富です。
さらに、近隣の学校や施設からの看護学生、救急救命士、理学療法士、薬剤師などの各職種研修者も受けいれています。
職員は診療に教育に、皆たいへん熱心です。
海老名市医師会、座間・綾瀬医師会など近隣の診療所・クリニックとも交流・連携を積極的に行っています。
常に診療の質の向上を図り、日々の暮らしの中で地域の皆さんにとって身近で、安心して利用できる病院でありたいと考えています。

来像の視点を病院の外と内とに分けてお話します。
まず外から。
海老名総合病院は海老名、座間、綾瀬の3市(人口約33万人)を診療圏としています。
この地域に公的病院はありません。
当院は、地域完結型医療の中核病院であり、この立場を確立して行きます。
平成20年4月よりスタートする医療計画制度―がん、脳卒中、急性心筋梗塞、糖尿病の4疾病と救急、災害、へき地、周産期、小児医療の5事業―のうち、へき地を除くすべての領域で専門性の高い医療を提供できるよう診療体制を構築します。
地域住民からの要望に対応し、ほとんどがこの診療圏内で治療や療養が完結できるよう、在宅医療も含めた連携のネットワークの基点にもなります。
そのためには、地域住民の皆さんが当地域における社会資源、医療・福祉制度とその現状に十分な理解を示して下さり、協力してくださることがたいへん重要です。
当院では地域に向けた健康教育も積極的に行い、職員と地域の皆さんが共に成長できるよう努力しています。
次に内から。
質の高い医療を提供するには、個々のスタッフが職域の壁を取り払い、自由な意見を交わせるチームとして患者さんの診療にあたる必要があります。
誰もが自由に議論できる院内環境を作りましょう。
そして、3つのEBMを実践したい。
すなわち①Evidence Based Medicine、②Emotion Based Medicine、③Experience Based Medicineです。
①はすでにお馴染みのもの。
②は単なる感情でなく、情緒という意味合いが強い。相手を思う日本の伝統的な優しさです。
③は理論や文献を妄信せず、古くからある先達の経験や自己の経験も大切にする。
地域医療は地域の人々の文化・生活をよく理解した上で、これに先進的な技術や思考を融合させ、実施されなければなりません。
それが、ほんとうに患者さんの立場に立った医療だと思っています。
将来、こんな医療を皆さんと展開して行きたいのです。