Q海老名総合病院 看護部は
どんなところ?
●看護体制
病棟:3交代制、2交代制
外来:3交代制、2交代制
手術室:待機制(院内待機、院外待機)
●入院基本料
・一般病棟入院基本料 7対1
・急性期補助者加算 25対1
・特定集中治療室管理料
・ハイケアユニット入院医療管理料など
パートナーシップ・ナーシング・システム(PNS)を用いて、看護を提供しています。
2人の看護師で複数の患者さんを受け持つことで、安心安全な看護の提供、患者さんのニーズに対応し易くなるといったことを目的としています。
またパートナーが明確なため相談しやすく、パートナー同士でスキルの確認やスキルアップ、OJTの質向上にもつながります。
5F |
消化器系外科 |
血液内科 5B病棟 | ||
4F |
総合診療科 |
消化器内科 |
脳神経外科 4C病棟 |
日帰り手術室 |
3F |
循環器内科 |
整形外科 3B病棟 |
総合診療科 |
小児科 |
2F |
手術室 |
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1F |
救命救急センター |
マタニティセンター外来 |
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西館 | 東館 |
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5A病棟
消化器系外科 |
5B病棟
血液内科 | |
4F |
4A病棟
総合診療科 |
4B病棟
消化器内科 |
4C病棟
脳神経外科 |
3F |
3A病棟
循環器内科 |
3B病棟
整形外科 |
3C病棟
総合診療科 |
2F |
手術室
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1F |
救命救急センター
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西館 |
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4F |
日帰り手術室
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3F |
3D病棟
小児科
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2F |
2D病棟
マタニティセンター病棟
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1F |
マタニティセンター外来
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東館 |
当院手術室では13診療科の手術に24時間対応しています。救命救急センター設立に伴い、手術室看護師と麻酔科医師が常に院内で待機しています。そのため、迅速に緊急手術を受け入れることが可能です。予定手術では、術前準備外来を設けて、手術を受ける患者さんに入院前から多職種がチームで関わっています。これにより、安全・安心な手術を提供することができ、早期離床に向けた支援に繋がっています。
手術室看護師は、診療科毎の教育計画に沿って知識・技術を習得していきます。専門性を活かして、手術看護認定看護師や周術期管理チーム認定看護師・呼吸療法認定士・臨床輸血看護師などの資格を取得して現場で活躍しています。
集中治療室(ICU)のベッド数は、個室を含む10床です。患者さん2名に対し、看護師1名を配置しています。集中治療室(ICU)に入室する患者は、意識障害や昏睡、ショック、大手術後、救急蘇生後などの重篤な状態であり、突然の発症、慢性疾患の急性憎悪など生命危機的状況となります。精神的にも危機的状況となり、ご家族も同様に不安や恐怖が強いことが考えられます。また、意識障害により患者さん自身の思いや考えを他者へ伝えることが困難な場合もあります。治療を最優先に行うことが求められる特性もありますが、身体的・社会的・精神的側面を踏まえ、患者さんやご家族の意思も尊重できるよう倫理的視点を活用しカンファレンスを実施しています。
集中治療室(ICU)に所属している看護師は、経験豊富な看護師も多いですが、毎年新人看護師も配属され、3年目未満の看護師も多く所属しています。ICU看護師の役割として様々な疾患、患者の状態に応じた観察、意思疎通が困難な患者さんに対する痛みやせん妄ケア、危機的状況にあるご家族に対する関わりなど専門性の高い知識・技術が求められます。そのため、新人看護師や経験の浅い看護師は、不安に感じることが多いと思いますが、パートナーシップ・ナーシング・システム(PNS)を導入し、パートナーによる看護実践や学習支援を行っています。また、集中治療室(ICU)オリジナルの教育の仕組みを活用し、安全な看護実践ができるようサポートしています。
HCU病棟は集中治療室と一般病棟の中間に位置する病棟です。主に、急性期の患者さんや重症機器を装着している患者さんが入院され、看護配置7対1の一般病棟とは異なり、より綿密な看護を行うため、4対1の看護配置を保っています。
フィジカルアセスメントや救命処置、重症機器装着中の患者さんの看護、心電図モニターの観察が重要であるため、日々知識・技術の習得に励んでいます。
私たちは異常を早期発見し、迅速に対応できる専門的な看護の実践能力を身に着けるとともに、患者さん・ご家族の精神的サポートも大切にしています。突然の発症による緊急入院や救命処置、長期の重症機器装着による苦痛や、ご家族の不安を少しでも軽減できるよう、HCU看護師の少人数である強みを活かし、常に情報を共有し看護を展開しています。また、他職種連携を図り、重症患者さんであってもリハビリの介入や栄養管理にも力を入れて取り組んでいます。
緊張感のあるHCU病棟ですが、患者さんを想う気持ちは強く、またスタッフ同士お互いをねぎらい、優しく思いやりのあるスタッフが看護に取り組んでいる病棟です!!
新館3階病棟は病床数44床、「心臓血管センター」として、循環器疾患患者さんを心臓血管外科と循環器内科が連携した治療体制で24時間受け入れています。心臓血管外科は、冠動脈バイパス術、弁置換術、大動脈解離、大血管疾患等、年間約300件の手術を、循環器内科は、虚血心疾患(狭心症・心筋梗塞)、心筋弁膜症の患者さんを中心に心臓カテーテル検査を年間1,000件以上実施しています。また、不整脈に対するアブレーション治療も行っています。
クリティカル領域だからこそフィジカルアセスメントや救命処置、心電図モニターの観察が重要であり、私たちは異常を早期発見し迅速に対応できる専門的な看護の実践能力が必要になります。年間の学習会を計画(救命救急・心電図・ME機器管理等)し、毎月定期的に開催し専門的看護実践力向上に努めています。
循環器疾患の患者さんは、突然の発症による緊急入院が多く、苦痛を伴う救命処置、時には死への恐怖さえ感じることもあります。ひとたび治療が落ち着くと生活や職場復帰、将来への不安が強くなり始めます。だからこそ、患者さんの苦痛を軽減し、入院中から生活の質を高めるために「精神的サポート」を最も大切に看護提供しています。周手術期・回復期の看護を行い、手術に対する不安や悩みを軽減できるように患者さんやご家族と関わります。 術後は心臓の回復状況に合わせて、医師、看護師、理学療法士が連携してリハビリを安全に進めています。また、退院後の社会生活に向けて医師も含めたカンファレンスを定期的に開催し、チーム医療を推進しています。
新館2階病棟は、1階の産婦人科外来と連携し、マタニティセンターとして運営しています。病棟では、産婦人科以外の診療科の受け入れも行っており、「女性のトータルサポートを行う」をスローガンに掲げ、患者さんに寄り添うきめ細かな女性病棟ならではの看護を目指しております。
産科では、年間分娩件数600件、そのうち無痛分娩が3割を占めており、無痛分娩のニーズが年々増加しています。分娩室は3部屋あり、そのうちの1部屋で、緊急帝王切開を行うことができ、緊急事態にも対応しています。近年、ハイリスク妊娠が増加傾向の為、周産期リスクアセスメントシートを活用し、地域機関と連携し、情報交換、産前、産後のサポートについて対応しています。従来では、母親学級を行っておりましたが、現在、コロナ禍で開催できず、妊婦健診での保健指導を強化しております。
外来では、胎児超音波診断、4Dエコー、母乳外来などを行っております。
設備として、マタニティセンター専用の出入り口から直接、病棟と専用のエレベーターで繋がっており、独立したユニットであることが、患者さんの安心感につながっています。
スタッフ一同、安心して医療が受けられるよう日々努力してまいります。
5階西病棟は、3床のSCUと48床の一般病床からなる脳神経外科病棟です。手術目的(未破裂動脈瘤・血行再建術・脳腫瘍・三叉神経痛・顔面痙攣など)で入院される方や、t-PA・血栓回収など超急性期の脳血管疾患患者さんを受け入れています。患者さんの多くは突然発症し、麻痺や意識障害・言語障害などの後遺症を抱えることとなります。また、平均年齢が高く認知症や糖尿病、心疾患などの既往を持つ患者さんも多く全身管理が必要となります。そのため、入院早期から患者さんのQOLを考慮し、多職種が連携しながら在宅復帰や回復期リハビリ病院への転院が出来る様、チームで患者さん・ご家族を支えています。
患者さんと共に目標を立てチームで看護していくことで、患者さん自身の出来ることが増え、生活行動の幅が広がっていく喜びを一緒に共有することができる過程が、私達看護師のやりがいに繋がっています。
こんにちは。4階西病棟は血液内科と眼科を主科とする49床(無菌室9床を含む)の病棟です。
血液内科は、白血病・悪性リンパ腫を代表とする悪性造血器疾患や、再生不良性貧血等の貧血性疾患、免疫性血小板減少症をはじめとする血小板の異常疾患等に対応しています。治療の主軸は輸血と化学療法であり、患者さんが治療に専念できるよう治療期がん看護の実践力の強化と、辛い治療に耐える患者さんの一番身近な存在として寄り添った看護を目標にしています。眼科は、白内障や角膜移植に対する術前術後管理に対応し、不安なく入院生活が送れるよう入念な説明と観察により術後合併症予防に努めています。
私たちは、患者さんが「その人らしく生活していくこと」を看護の軸に、他部門と連携を図りながら意思決定を支援しています。看護の誇りと熱い想いを胸に秘めた若いスタッフもベテランも、日頃からコミュニケーションと笑いの絶えない明るい職場です。
3西病棟は消化器内科・泌尿器科・呼吸器内科の3つの診療科の入院患者を受け入れています。
消化器内科は消化管の出血や肝・膵臓の検査と内視鏡的治療を主に内科的治療を行う患者さんの看護を行っています。
泌尿器科は前立腺・膀胱・尿管・腎疾患の周術期看護を行っています。
呼吸器内科ではCOPD、肺炎、肺がん等の内科的治療や検査を受ける患者看護を行っています。
病床58床の平均稼働率は83%以上、回転率は3.4回、平均入院人数49人、在院日数9.0日と日々目まぐるしい状況において、看護師、看護アシスタント、看護クラークと連携を図り、病棟内の目まぐるしい状況に対応しています。
また今年度からパートナーシップを取り入れ、思いやりの心を育み、スキルアップしながら頑張っています。
本館2階病棟は整形外科単科の病棟で、骨折や靭帯損傷、脱臼など骨格に関する疾患の治療を行う病棟です。運動器の疾患を扱う病棟のため、日常生活に合わせて離床を促し、生活に合わせた環境を整えています。
病床数40床、年間病床利用率92.9%、平均在院日数15.9日です。
月曜日から金曜日まで毎日手術が行われ、平均4件程度の手術が行われています。医師、看護師、リハビリスタッフ、医療ソーシャルワーカーと協力し、手術後の転院の調整を図り、患者さんが安心・納得して入院生活や退院(転院)ができるよう協力体制を整え、患者さんのケアにあたっています。
子育て中の看護師も在籍しており、時短労働や「お互い様」の意識で互いを思いやり、子どもがいても安心して働ける環境を整えています。
救命救急センターは、救命病棟と救急外来の2ブースで運営しています。3次救急へ切り替わるにあたり、当院で経験を積んだスタッフ・他院で経験を積んだスタッフ、更に救急救命士や看護アシスタント・事務クラーク等様々な職種が一丸となって医療を提供しています。
救命病棟では、主に救急疾患・脳卒中を始めとした超急性期から急性期の病期の患者さんが対象です。高機能病床としてICU症例から周術期、亜急性期までの幅広い患者層を受け入れています。
救急外来では、県央地区唯一の3次救急を持つ救命救急センターとして、1次・2次も含めて地域のニーズにあわせた医療を提供しています。3次救急化したことにより、年々、救急搬送件数及び重症患者の受け入れが増加しています。また、救急救命士は、役割に特化した業務の確立を目指し、役割を拡大している途上にあります。
これらの役割を担うためのスタッフの育成とチーム作りを推進し、新棟設立に向けて準備を行っています。
外来は透析・中央処置室・インターベンション・画像診断・内視鏡のそれぞれ看護特性が異なるセクションで構成されています。
急性期病院の外来特性から、緊急度・重症度共に高い患者さんも対象となります。そのため急性期看護に対応できるようチームを細分化し、専門性に特化した学び・スキルの向上が図れるよう育成環境を整えています。
また『働きやすくひとりひとりが輝く外来』を部署目標に掲げ、看護という専門職・私生活共に諦めない、活き活きとしたスタッフが多く所属しています。お互いに思いやる気持ち・助け合う風土が根付いているため、落ち着いて業務に臨める環境です。
地域に根付いた急性期病院の外来として、生活者である患者さんに安心・安全・信頼を与えられる、質の高い医療・看護が提供できるよう日々研鑽しています。
入退院支援は、入院支援と退院支援を担当する2つのチームが、それぞれの専門性を活かし質の高い看護実践ができるよう努めています。
患者さん、ご家族にとって入院治療を行うことは、病気や治療への不安や緊張、生活や経済的な不安などがたくさんあります。そのため、入院前から退院後の生活に向けて、患者さんやご家族の安心・安全をみんなで支え合い、急性期治療に専念できるように院内だけではなく、地域の医療・介護・福祉の多職種と連携を図り支援しています。
また、がん看護専門看護師、特定認定看護師が所属しており、法人内の人材育成にも取り組んでいます。
ママナースが多いため仕事と子育てのワークライフバランスを保ちつつ、一人ひとりのやりがい感を大切にしている部署です。
5階東病棟は、消化器外科、乳腺外科、呼吸器外科、形成外科、口腔外科を主体とする外科系の病棟です。医療重症度看護必要度は平均42%、稼働率は99%以上、平均回転率は3.5回、平均在院日数は9日です。
繁雑な部署ではありますが、患者さんやご家族だけでなく、病棟スタッフにとっても安心・安全・安楽な病棟運営を目指しています。グループ機能の活用、フィジカルトレーナーによる人材育成、小集団活動を行うことで、患者アウトカムを意識した看護実践と働きやすい職場環境の実現に取り組んでいます。グループ内での結束力や仲間意識も強いので、先輩後輩関わらず建設的な意見交換ができ、小集団活動では、新入職者も含めてすべてのスタッフが役割を担っています。
日々の看護実践では、補完と相乗効果を活かした看護提供を行っているので、安心して看護を学び、提供でき、仕事に対するやりがいや満足度、達成感を感じながら働ける職場だと思います。また、残業は会議など含めて月に60分以内で、定時終業できます。
4階東病棟は、小児科、糖尿病内科、腎臓内科を主体とする病棟です。PNS看護体制で小児、成人看護それぞれを実践しながら学ぶことができる教育体制をとっています。
小児看護ではインフォームドアセント、プレパレーションを活用したこどもが理解することを大切にした看護を実践しています。また腎臓、糖尿病看護では慢性疾患が多く日常生活の中での病気に関する指導と管理といった教育支援を行い、患者さんの行動変容を促す看護を提供しています。
小児アレルギーエデュケーターや、糖尿病療養指導士、腎臓療法指導士により専門性に優れたスタッフの育成と、患者さんのQOLを考え質の高い看護を提供することを目指しています。
3階東病棟は、総合診療科、救急科を主科とする病棟です。そして、救命救急センターの後方病棟として、夜間の軽症患者の緊急入院をほぼ全て受けています。
夜間の緊急入院は95件/月。翌日には主科が決定し、患者は専門病棟へ転出していきます。そして、救命救急センターやICUから状態が安定した総合診療科・救急科の患者さんを受け入れています。このように患者さんの入退室のコントロールを行いながらも、救急車のお断りがないように、夜間の緊急入院に備えベッドを確保していくことも当病棟の役割になります。
3東病棟では、入院してくる診療科が多様であること、また急性期ということで状態が安定していない患者さんも多く、多様な知識と技術が求められています。スタッフ自らが率先して学習会を行い、知識の習得やアセスメント能力の向上を図り、質の高い看護に繋げるよう努めている元気な病棟です。