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東埼玉総合病院 院長

当法人発祥の施設である「東埼玉総合病院」では、地域の急性期医療を担うとともに、医療・介護・生活支援の切れ目のない提供をめざしています。小規模病院ならではのチームワークの良さで医師が医療に専念できる環境を整え、働きやすさを追求しています。

―この病院の特徴を教えてください。

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福田 当院では、幸手市、杉戸町、宮代町の救急患者さんと紹介患者さんの急性期医療に対応するとともに、地域包括ケア病棟を備え、急性期から療養、そして退院後の生活まで切れ目のない医療をめざしています。院内に地域ケア拠点推進室「菜の花」を設置し、職員が地域へ出向いて介護予防や生活支援を行っていることも大きな特徴です。この地域は埼玉県内でも高齢化率が高く、複数の病気を抱える患者さんも少なくありません。そのため、一つの病気が治れば退院できるという方ばかりではなく、退院後の療養先や生活環境の調整も重要になります。当院では、そうした調整を医師だけでなく、退院支援看護師や医療ソーシャルワーカーが担うことで、医師が診療に専念できる環境を整えています。

―具体的にはどのように診療に専念できる体制を整えているのですか?

福田 例えば、書類作成は医療クラークが代行作成し、転院時に必要な診療情報提供書なども、医師が記載した電子カルテの情報をもとにソーシャルワーカーがAIを活用して作成しています。最終確認は医師が行いますが、その分、診療に専念することができます。この取り組みについては、大学病院や他の市中病院と比べても、かなり進んでいるのではないでしょうか。また、病棟には薬剤師を配置しているので、薬剤に関することはいつでも相談できます。以前は医師が自ら添付文書や文献を調べ、薬剤の調整や変更を行っていましたが、治療に難渋するようなケースでも、薬剤師から専門的な助言が得られるため、非常に恵まれた環境で仕事ができています。そのほかにも、何かあればすぐに改善に向けて話し合うことができ、風通しは良いと思いますね。

―冒頭にあったように、地域に向けた活動にも積極的ですね。

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福田 地域活動としては、看護師を中心に3人の専門職が、地域に30〜40箇所あるコミュニティに出向き、健康や介護の相談の機会を設けています。地域の人の顔を見て、何かに困っている様子や気になる症状があれば、「この診療科を受診するといいですよ」とお声かけしたり、ご自宅からかかりやすい場所にあるクリニックを調べて受診のきっかけを作ったりしています。これは、北葛北部医師会から委託された事業ですが、地域全体で年間延べ2000人の利用者がいて、切れ目ない地域包括ケアシステムを展開してます。当院のような中小病院が取り組んでいるというのは、全国的でも珍しいケースだと思います。

―毎年、専攻医を受け入れていますが、研修後はどんな声が届いていますか?

福田 専攻医の先生を対象に研修開始から1年後にアンケートを取ったところ、特に看護支援やコメディカル支援という項目で、5段階評価で、4.7-4.8と非常に高い評価を得ました。症例数や指導医からの指導についても期待どおり、もしくは期待以上という回答が多く、たくさんの専攻医の先生が満足度の高い研修だったという印象を持ってくれたようです。大きな病院と違って、人が密に関わることになるので、指導医の先生には、専攻医の先生との面談での情報をフィードバックし、より良い関係性が築けるようにしています。
また、当院は、過去4年間で退職者が徐々に減ってきていて、昨年は、退職率は9.7%、新卒の退職率は0%でした。こういった数値からも当院の働きやすさが伝わればと思います。

―医師のキャリアアップについてはどのようにサポートされていますか?

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福田 指導医の資格取得などについては各診療科でサポートしていますが、法人の中で、医長や科長、そして副院長、病院長、理事をめざす先生には、法人全体のことを知ることができるように、年に1回横浜で、JMAグループ全施設の幹部以上を集めて行われるフォーラムへの参加を呼びかけています。今の若い先生の中にはこの病院に一生勤めて上をめざすと言ってくれる人もいて、病院長としてはうれしい限りです。また、当院での勤務を経て、地域で開業される先生とは院内にいたときと変わらず、一緒に地域医療に取り組んでいます。

―ワークライフバランスや女性医師の働きやすさはいかがですか?

福田 外科系の先生も緊急手術がなければ夕方に帰られていますし、子育て中の医師は時短勤務で当直を避けるなど、病院として柔軟に対応しています。お迎えの時間に合わせて退勤したり、男性の医師も通勤途中にお子さんを保育園に預けるために勤務開始を遅らせたり、チームワークで診療に支障がないようにしています。今、女性医師が5人在籍していますが、皆、以前の職場よりも働きやすいと言ってくれていますね。私自身がワークライフバランスを保てているかというとなかなか難しいのですが、趣味のバドミントンを楽しむくらいの余裕はあるといった感じです。

―この病院で活躍できるのは、どんな人材だと思われますか?

福田 当法人は、1973年に「仁愛会」という名称で、“救急こそが医療の原点”をモットーにスタートしました。その後、現在の「ジャパンメディカルアライアンス」に改名するのですが、創業の設立の理念である「仁愛」を感じて仕事ができる方に来ていただきたいと思います。理念なんて関係ないと思う医師もいるかもしれませんが、ぜひ、共感していただき、使命である救急医療や、地域医療、介護などに幅広く取り組んでいただきたいです。

―最後に、今後の展望とメッセージをお願いします。

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福田 埼玉県は人口10万人あたりの医師数が日本一少ないと言われている中、地域の急性期医療を担う病院としてあり続けるため、医師の確保に努めていきたいと考えています。
繰り返しになりますが、医局内で気軽に相談し合え、コメディカルが協力的なのは、医師にとって非常に働きやすく、他にはない強みだと思っています。そして、実はこの町にもたくさんの魅力が詰まっています。この病院は中学校の跡地に建てられたのですが、私はその中学校の卒業生。地元の人間としてこの地域を紹介するなら、自然が豊かで、進学校からのびのびと学べる学校まで教育環境のバランスが良く、子育てにも適した環境だとお伝えしたいです。春には桜が美しく、温泉も多く、ラーメンのおいしいお店もたくさんありますし、道の駅ではバーベキューも楽しめます。ぜひ多くの先生に、この病院とともに地域の良さを実感していただきたいです。
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