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海老名メディカルプラザ 内科

高齢化が進むにつれ、複数の疾患を抱える患者さんが増えています。そんな中、ニーズがますます高まっているのが、内科疾患を中心に、「何科にかかればいいのかわからない」といったケースを含めて幅広く診る総合内科的診療。43の診察室を持つ海老名メディカルプラザは、まさに時代が求めるこの総合内科的診療を提供しています。同院の一般内科と血液内科で診療にあたる渡邉茂樹院長に、その魅力や働く環境について聞きました。

―はじめに、海老名メディカルプラザの概要についてお聞かせください。

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渡邉 海老名メディカルプラザは、海老名総合病院の外来部門を担う施設として設立されました。クリニックではありますが、43もの診察室を持つ多機能型診療所で、患者さんやご家族が安心して受診できる、新しい医療機関の形をめざしています。外来の多くは海老名総合病院の常勤医が担当し、ほぼすべての診療科に対応しています。内科に関しては、当院専属の医師が外来診療を担当しています。海老名総合病院にはない耳鼻咽喉科や皮膚科もそろっており、患者さんにとっては一ヵ所でさまざまな診療科が受診できることが大きな魅力です。

―一般内科の特徴として、どんな点が挙げられますか?

渡邉 一般内科外来は、体の調子が悪い方、健康診断で異常を指摘された方、複数の病気を抱えた患者さんが、総合的な診療を必要とする場合に受診する科です。他のクリニックと同様、まずは一般内科外来で診察をして、必要があれば専門外来に紹介するイメージですね。地域のクリニックから、詳しい検査・治療を目的に紹介されることも多いです。当院は原則予約制ですが、一般内科については、地域に根差した診療、地域住民にとって気軽にかかれる存在をめざしており、当日受診を希望される方は予約がなくても受診できるようにしています。

―院長がお考えになる一般内科の強みは?

渡邉 一般内科は、内科の基本的な診療にあたる科、つまりすべての診療の入り口です。例えば、患者さんは体がだるい、熱があるなどの症状で受診されます。それは一体どんな病気なのかを最初に考えるのが、一般内科の役割です。そういう意味では基本的な、最も重要な診療科だといえますね。同時に、医師には総合的な知識が求められますから、シビアな側面もありますが、面白味とやりがいがあふれる診療科でもあります。当院の一般内科では、医師がそれぞれ専門性と幅広い知識を持ち合わせ、診療に携わっています。より専門的な治療を必要とする場合は、どの診療科で診るべきかを適切に判断し、院内の専門科へ紹介できることも当院ならではの強みです。

―海老名総合病院との連携についてはいかがでしょうか?

渡邉 入院加療や専門的治療が必要な場合は、海老名総合病院の専門の診療科に速やかに連絡をして、診てもらいます。この辺りの連携は非常に密に取れていると思いますよ。日頃からカンファレンスや医局会などを通じて、医師間の意思疎通がうまくいくよう努めている成果でしょう。それに当院と海老名総合病院は人材の管理を含め、運営が一体化しているため、一つの施設のように両院間の風通しは良い印象です。一般内科についても、医局が一つなので、コミュニケーションは良好。困った症例があれば互いに気軽に相談できるのがいいところですね。

―スタッフの働きやすさという面では、いかがですか?

渡邉 一般内科のスタッフはとてもアットホームで、変な上下関係もありません。規模は大きいけれど決して堅苦しくはなく、働き手にとってはとても良い環境だと思います。スタッフが増えればさらに充実した診療を提供できるので、ぜひ一人でも多くの方に仲間に加わっていただきたいですね。特に30~40代の即戦力となる人材は大歓迎です。また、ある程度の専門性を持った上で一般内科の診療をしたいという方にも、より実力を発揮していただける環境が整っています。一般内科は、常勤7人中4人という高い割合で女性医師が活躍しています。当直がないことも、子育て中の女性医師が働きやすい理由の一つだと思います。

―渡邉院長ご自身はどのような経緯でこちらに来られたのですか?

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渡邉 最初は大学からの派遣で海老名総合病院に入職しました。専門は血液内科で、現在も当院や海老名総合病院で外来を担当しています。約20年前、私が海老名総合病院に入職した頃は、血液内科のある病院はほとんどありませんでした。海老名総合病院は血液疾患を診る環境が整っていましたし、専門的な治療を行うことに対して非常に協力的かつ積極的でしたので、仕事がしやすかったのを覚えています。

―院長の診療モットーをお聞かせください。

渡邉 どのような症状であっても、患者さんは痛みや不安を抱えて来られています。その苦しみをできるだけ取り除いてあげられるような治療や診療をしたいと考えています。100パーセントは難しくても、最大限の努力をすること。特に、血液疾患は命に関わるような重い病気が多いので、難しいことも多々あるのですが、専門家としていかに不安を和らげて差し上げられるかがポイントだと思っています。

―あらためて、どのような方に入職してほしいとお考えですか?

渡邉 一般内科はいわゆる総合診療科であり、自分の専門分野以外を診る機会も多いですから、幅広く診てくださる方、柔軟に対応してもらえる方に来ていただきたいですね。そして何より、やる気のある先生と一緒に働きたいと思っています。さまざまな疾患を抱える患者さんが本当にたくさん来られるので、非常に勉強になります。一般的なクリニックでは味わえないようなやりがいを感じながら、今後のご自身のキャリアアップにもつながる経験をしていただきたいと思っています。

―最後に、一般内科が今後めざす方向性について、お考えをお聞かせください。

渡邉 超高齢時代を間近に控え、総合診療科は今後一層大切な診療科になると思っています。特に、高齢者はさまざまな病気を抱えています。それぞれの疾患を各分野の専門家が診るのではなく、包括的に診ることがますます求められるでしょうし、実際にそうせざるを得ない時代がすぐそこに迫っています。内科医の総合的なスキルに、さらに高いニーズが寄せられることは確実です。当院の一般内科でも、それぞれが専門性を持ちながら、より広い視野を持って診療できる総合力のある医師の育成にも力を注いでいきたいと思っています。

取材日:2018年11月

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