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スペシャルインタビューVol.2

総合診療科とは、特定の臓器・疾患に限定せず、多角的に診療を行う部門です。

海老名総合病院では、総合診療科を開設して7年が経ちました。その間、病院内における役割や立場も徐々に変化してきました。今では海老名総合病院において、なくてはならない存在となっています。

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―海老名総合病院に入職することになったきっかけについてお聞かせください。

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日比野 私が海老名総合病院に入職したきっかけは、「総合診療科を大きくしたい」という理事長の想いに共感したからです。それまでは神奈川県横須賀市にある総合病院の救急総合診療部を拠点に、救急、総合診療、地域医療に携わってきました。私と和氣先生はずっと総合診療科で、他の先生方は転科ですね。
和氣 私は初期研修医として大学病院に1年、ローテートで県立病院に1年勤めた後、8年ぶりに地元の神奈川に戻って海老名総合病院に入職しました。大学病院よりも患者さんとの距離が近い市中病院のほうが自分には合っていると感じていて、中でも総合診療科を希望していました。でも、当時はまだ総合診療科を設置している市中病院は少なかったんですよね。ちょうど海老名総合病院が総合診療科に力を入れていこうというタイミングで、私の1ヵ月前に日比野先生、他にも膠原病の専門医の先生が入職されました。そこで、私も後期研修医として仲間に加わることができたんです。

―総合診療科の魅力はどこにあるのでしょうか?

日比野 「広く、浅く」ではなく、「広く、なるべく深く」知識を身につけることができるところです。専門科と比べると対応範囲が広く、何でも診るのが私たちの役割ですから。以前に比べて、他科から相談を受ける機会が増えています。例えば、脳神経外科に入院中の患者さんが熱を出して、呼吸も不安定だと相談を受けたら、私たちが代わりに診ます。一度、総合診療科に転科してもらい、治療が終わったらまた脳神経外科に戻すこともあれば、そのまま退院まで診ることもあります。脳血管疾患の治療でも、自分たちでできる範囲なら引き継ぐこともありますよ。そんなふうに協力しながら、他科と良好な関係を築けていることがとても楽しいです。
和氣 私は研修医時代の経験から、大学病院は専門性の高さゆえに、患者さんがいろんな科を受診しないと自分の病気をすべて診てもらえないという側面があると思いました。各科に主治医がいるけど、誰が責任を持ってその方の全身を管理するのだろう、と。例えば呼吸不全が起こり、肺に影があって、間質性肺炎が疑われる。それは膠原病に関連しているし、心不全を引き起こすこともある。一つの病気でも複数の診療科にまたがる問題をはらんでいるわけです。それを誰が診るべきなのか。市中病院の総合診療科にローテートした時、そこでは1人の医師が幅広い症例に対応するばかりか、患者さんの退院後の生活や介護も見据えた治療を行っていたんです。開業医や専門科の医師とも上手にコミュニケーションを取りながら連携していて、「自分が思い描いていた診療はこれだ!」と思いました。

―チームの関係性についてはいかがですか?

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日比野 総合診療科のチームワークはいいですよ。20代、30代、40代の男女が集まっていますから、ジェネレーションギャップはありますけどね(笑)。仲は良いです。40代のオヤジギャクにも場が凍り付かない優しさがあります(笑)。私は、夜間は救命救急センターの一員として当直しているので、救命救急センターのスタッフとも仲良しです。オフになると一緒に飲みに行くこともありますよ。
和氣 そうですね、チームの雰囲気はとっても良いと私も思います。居心地の悪さを感じたことはありません。変な上下関係もなくて、日比野先生は「上司より後に帰る必要はない」ってずーっとおっしゃっていますよね。カンファレンスでも思ったことを言えるし、それが医療の質をより良くするために欠かせないことだと思っています。だから、自分の意見を発信することにまったくストレスがありません。それは医師だけではなく、看護師さんやコメディカルも同じで、それぞれが「専門家」として意見を出し合い、認め合っています。

―今後やりたいことや、キャリアを築く上での目標はありますか?

日比野 もう少し医師の人数が増えたら、お互いレベルアップをする機会を持ちたいですね。今は患者さんを診ることで学ばせてもらっていますが、勉強会や学会活動の機会をもう少し増やしていきたいと思っています。
和氣 私は最近結婚したので、家庭との両立が目標です。お願いをして、今年から火曜午前はお休みをいただくことになりました。病院長は面談の際に、「休むときは割り切って休むように」と言ってくださって、本当にありがたいです。日比野先生も私が遅くまで残っていると「旦那さんが待っているから早く帰りな」って声をかけてくれたり、子どもができた後のキャリアについて相談に乗ってくれたり、いつも気にかけてくれます。

―和氣先生はこの病院で子育てしながら働くイメージはつきますか?

和氣 つきますね。他科でも産休明けから時短で働いて、うまく子育てと両立している先生は多いですし、働くお母さんを応援しようという姿勢が法人グループ全体に浸透していますから。自分がどう働きたいかをまずは聞かせてほしい、と病院長もおっしゃっています。どれだけ制度を整えても、一人ひとり必要な支援は違うから、パターンに当てはらまないケースが少なくないそうです。例えば、実家の両親や旦那さんの協力度合いなども、人それぞれ異なりますよね。だから個別に対応していきたい、とお話ししていました。

―最後に、総合診療科に興味をお持ちの先生に向けてメッセージをお願いします。

日比野 とにかくウェルカムです。ぜひ私たちの仲間になって、先生の得意分野を生かすような働きをしていただきたいですね。もちろん、苦手な分野はみんなでサポートしますから。総合診療科は開設から7年経ちましたが、良くも悪くも完成形ではありません。まだまだ伸びしろはあります。それに私が入職した3年前と比べても、病院全体でも、他科の先生方からも認めてもらえているのを実感します。その分、期待もされているので、きっとやりがいは大きいと思いますよ。
和氣 総合診療科は、しっかりコミュニケーションが取れる方、「何でも診ます」のスタンスを持っている方ならきっと活躍できると思います。「臓器や疾患を選ばずにいろいろ学びたい」そんなふうに思える方と一緒に働きたいです。もし、「いいな、海老名総合病院の総合診療科で働きたいな」と思った方は、ぜひ飛び込んできてほしいですね。とても雰囲気のいい職場だし、女性もしっかり活躍できる環境だと自信を持ってお勧めできます。
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